肩の痛み・動かしにくさでお困りの方へ
人工肩関節全置換術(TSA)とは
人工肩関節全置換術(TSA)は、傷んだ肩関節の表面を人工関節に置き換える手術です。
上腕骨側には金属の人工骨頭を、肩甲骨側の受け皿には人工の関節窩コンポーネントを設置し、できるだけ本来の肩関節に近い形を再建します。
TSAが適応となる主な疾患
変形性肩関節症では、以下のような症状がみられます。- 腱板が保たれている変形性肩関節症
- 関節リウマチによる肩関節障害
- 上腕骨頭壊死
- 外傷後の肩関節症
TSAでは、肩を動かすための腱板がある程度しっかり働いていることが重要です。腱板の機能が保たれている場合には、痛みの改善と肩の動きの改善が期待できます。
TSAの特徴
TSAは、もともとの肩関節の形に近い構造で再建する手術です。腱板の力を利用して肩を動かすため、腱板が保たれている患者さんに向いています。
期待される効果としては、以下があります。
- 肩の痛みの軽減
- 夜間痛の改善
- 肩の可動域の改善
- 日常生活動作の改善
一方で、腱板が大きく傷んでいる場合には、TSAを行っても十分に腕が上がらないことがあります。そのため、術前にMRIなどで腱板の状態を詳しく確認することが大切です。また、TSAは人工関節であり、脱臼、感染、ゆるみ、骨折、神経障害などの合併症の可能性があります。
~術前画像~
「変形性肩関節症により関節の隙間が狭くなり、骨の変形を認めます。」

~術後画像~
「人工肩関節全置換術により、傷んだ関節面を人工関節に置き換えています。」

当院医師の経歴紹介
キッコーマン総合病院
整形外科部長
大西 信三 医師
2026年4月当院へ赴任
国内・フランスへの留学にて肩関節の知見・手術手技を身につけ、筑波大学附属病院整形外科において13年にわたり肩関節分野のチーフを務める。ハンドボールの各カテゴリー代表ドクターを歴任、ハンドボール男子代表のドクターとしてパリオリンピックへ参加。スポーツ整形外科にも明るい。
当院着任までに肩関節関連手術執刀約2000件(関節鏡下腱板断裂1100件、解剖学的・リバース型人工肩関節350件、反復性脱臼300件、その他肩鎖関節脱臼など250件)と豊富な経験を有する。2025年度肩関節執刀件数は215件。
当院では大西医師の後任として筑波大学附属病院整形外科の肩関節分野チーフに着任した池田和大医師も非常勤医師として診療にあたっております。肩関節の痛みでお困りの患者様は受診をご検討ください。
当院対応肩関連疾患はこちら
- 肩腱板断裂
- 変形性肩関節症
- 腱板断裂性肩関節症
- 反復性肩関節脱臼
- 肩鎖関節脱臼
- 胸郭出口症候群
- 凍結肩(肩関節周囲炎:五十肩)