薬剤部

概要

薬剤部は常勤薬剤師7名(男性:3名、女性:4名)で業務を行っております。以前は外来・入院の処方せんの調剤が主な仕事でしたが、平成5年には全面的に院外処方せんに移行し、翌年には薬剤管理指導業務(入院患者さんへのお薬の説明と注射薬のセット払い出し)を開始いたしました。平成7年には無菌室の設置により高カロリー輸液の無菌調製を開始しました。さらに、平成26年には抗がん剤調製、平成27年には病棟薬剤業務を開始しました。
「薬あるところに薬剤師あり」を目指して頑張っております。

調剤

電子カルテシステムによる処方せんにもとづき、薬歴を作成し、薬の相互作用・重複投与を確認し、調剤を行います。入院患者さんへのお薬の提供は、患者さん個々の状態に合わせて、一回服用分を袋に入れたり、薬を包装してあるシートで提供したりと変えております。
また、電子カルテと連動した調剤システムを採用しており、患者間違いや薬袋の記載ミス等のインシデントを低減できるよう努めています。

医薬品情報

院内の薬事審議会で新規採用された薬の紹介、医薬品の適正使用情報、厚生労働省から出される緊急安全性情報などのインフォメーションを行っています。また、薬の副作用、注射剤の投与方法や安定性、配合変化などの医師や看護師からの問い合わせにも対応しています。

薬剤管理指導(服薬指導)
病棟薬剤業務

患者さんへの説明風景

入院中の全ての薬を、薬歴管理して飲み合わせや重複の投与、アレルギーなどの確認を行っています。また、薬に関してよく知ってもらうために、ベッドサイドで『お薬の説明書』を渡して、薬効や飲み方、副作用の初期症状を説明したり、質問にお答えしたりしています。

医薬品管理

約1300種類の医薬品の購入と保管、各部署への供給と一環した管理を行っています。また、薬剤部内、病棟、外来においても、品質の管理(温度、湿度、光)には万全を期しています。似た名前や形状の医薬品が隣同士配置されていると取り違える可能性がありますので、配置場所にも注意しています。

注射調剤

注射処方せんにもとづいて一人分ずつセットした後、カートで病棟に搬送しています。また、注射薬の配合可否や保存方法などの情報提供も行っています。また、細菌感染の危険性が高い高カロリー輸液(栄養輸液)は、クリーンベンチ内で無菌的に調製しています。

製剤

診断、治療に必要な市販されていない製剤を調製することがあります。医師からの新規の製剤の依頼については、有効性・安定性・使用法などを検証し院内製剤の調製にあたっています。

チーム医療について

当院では、様々なチーム・委員会に参加し、チーム医療の一員として薬剤師の立場から積極的に介入しています。

(例)
ICT(感染症制御チーム):月1回ラウンド
AST(抗菌薬適正使用支援チーム):週1回ラウンド
NST(栄養サポートチーム):週1回ラウンド
医療安全推進部会
緩和ケアチーム:週1回ラウンド
術後疼痛管理チーム
褥瘡対策チーム

周術期外来

当院では、手術目的で入院する患者さんの常用薬や副作用・アレルギー歴、市販薬やサプリメントの確認を入院前に薬剤師が行っております。
血液をサラサラにする薬など、なかには手術に影響を及ぼす可能性のある薬を服用している方もいます。
入院前に、薬剤師が服用している薬やサプリメントなどを確認することで、休薬などの対応をするこができ、安全に手術を滞りなく行えるように支援しています。

当院の認定薬剤師

当院では、日常業務のほかに広い知識や技能を取得できるように、以下のような認定薬剤師の取得や学会発表にも取り組んでいます。それぞれの分野の医療に高い専門知識・技術で貢献しています。

・日本病院薬剤師会        日病薬病院薬学認定薬剤師   2名
・日本臨床腫瘍薬学会       外来がん治療認定薬剤師    1名
・日本化学療法学会        抗菌化学療法認定薬剤師    1名
・日本薬剤師研修センター     認定薬剤師          3名
・日本薬剤師研修センター     認定実務実習指導薬剤師    1名
・日本アンチ・ドーピング機構   スポーツファーマシスト    1名
・日本糖尿病療養指導士認定機構  日本糖尿病療養指導士     1名
・リウマチ財団          リウマチ財団登録薬剤師    1名

学生実習について

薬学教育が6年制となり、薬剤師になるには、病院での実習が必須となります。
当院では、認定実務指導薬剤師1名が常駐し、薬剤師の指導・監督のもと、薬学生が実習を行っております。ご理解とご協力をお願いいたします。

ご意見等ございましたら、ご遠慮なくお申し出ください。

「くすりの豆知識」について

当院では、薬について役立つ知識をまとめた「くすりの豆知識」をお配りしています。
以下のPDFファイルでもご覧いただけますので、ぜひお読みください。

がん化学療法レジメン公開について

当院のがん化学療法レジメンはキッコーマン総合病院がん化学療法レジメン委員会にて医学的・薬学的根拠に基づき、審査・登録・管理し作成しています。ただし、当院が有効性や副作用、保険適応を保証するものではないことをご了承ください。また、投与量や投与スケジュールは患者さんの状態によって変更される場合があります。

免責事項:本資料は当院でがん治療を受ける患者さんの適正な投与管理を目的として医療従事者を対象にしたものであり一般の方の閲覧はご遠慮ください。本資料を参考にレジメンを作成しないでください。当院では一切の責任を負いません。

より詳しいレジメン内容を参照されたい場合は下記へ問い合わせください。

時間:月~土 8:30~16:30
電話:04-7123-5911(代表)04-7123-5921(薬剤部直通)

受診予約

月~土曜日 8:30~16:30
祝日および休診日は除く

総合診療科・小児科は
当日の予約が可能です。

お問い合わせ

お急ぎのご質問は、
お電話でお問い合わせください。

健診・人間ドック予約

月~土曜日 8:30~16:00
祝日および休診日は除く