放射線科

概要

多くの方の願いは健康で豊かな長寿を全うすることではないでしょうか。当院では、地域住民のみなさまに対して、病気のために通う病院から、健康やより良い生活のために通う病院を目指しています。そのために画像診断の精度向上に努め、人々の健康行動の一助となることを目指していきたいと考えています。
放射線科は一般撮影、骨塩定量測定装置、マンモグラフィ撮影装置、X線マルチスライスCT、MRI装置、X線TV、血管撮影装置等があり、常に全員が各装置全ての検査を行えるよう、各科の臨床診断を画像診断の立場からサポートし、より確実な確定診断に結びつくよう体制を整えています。
また、近隣の開業の先生方などからの検査依頼についても積極的に受け入れておりますので、是非、ご利用ください。

設備のご紹介

一般撮影検査

一般撮影検査では、胸部、腹部、椎体(頚椎・胸椎・腰椎・仙骨・尾骨)、頭部(主に脳外科・耳鼻科・眼科領域)、骨盤・躯幹・四肢(両上肢下肢)など全身の単純撮影を行います。
撮影した画像は、フィルムにせず各診察室などでモニターにより確認できるようになっています。さらに、FPDにより高画質で少ない被ばく量の撮影が可能です。
※FPDとは、flat panel detectorの略で、パネルに入射したX線を電気信号に変換し、直ちにデジタル画像を得ることができるものです。

胸部撮影

胸部撮影

腹部撮影

腹部撮影

腰椎撮影

腰椎撮影

膝撮影

膝撮影

骨密度測定(DEXA)

骨密度測定では、骨に含まれるカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分がどのくらいあるのかを微量な放射線で計測することで骨粗しょう症の診断と骨折リスクの評価を行うことができます。このミネラル成分が不足してくると、骨がもろくなり骨折しやすくなります。
当院では、DEXA法を用いて腰椎と大腿骨頚部(足の付け根の部分)を測定しています。寝たままの撮影で測定・解析を行うことができ、骨折を起こしやすい部位を直接測ることで高い精度が得られます。
検査時間は10分程で、患者さんは検査着に着替え横になっていただくだけの検査です。年齢に応じた正常値と測定値を比較し、患者さんに検査結果をお渡ししています。
また、全身撮影も可能であり、サルコペニア(全身の骨格筋量、筋力の低下を特徴とする症候群)の全身骨・体組成の評価、部位ごとの脂肪想定量・筋肉想定量の計測によるリハビリ効果等の数値化に有効です。

骨塩定量測定装置

骨塩定量測定装置

【骨粗しょう症とは】

骨がもろくなって骨折を起こしやすくなる病気です。何の前兆もなく、突然骨折を起こしていることも多い病気で、高齢者の寝たきりの原因ともなっています。骨は、常に古い骨を壊し新しい骨を作り直していますが、閉経後の女性など女性ホルモンが減少すると、古い骨を壊す量が増えて骨粗しょう症になりやすくなり、60歳代からは急激にその量は増加します。残念ながらカルシウムをたくさん摂取しても治療効果はなく、誤解されている方が多いようです。

年齢

年齢とともに骨密度は減少する

閉経後の女性

女性ホルモンは骨密度の減少を抑える

体質

親が骨粗しょう症の人

卵巣摘出

女性ホルモンの減少によりカルシウムが減少

糖尿病

インスリンの不足によりカルシウムが吸収されにくい

肝障害・腎障害

ビタミンDの働きが悪く吸収されにくくなる

胃切除

カルシウムが消化吸収されにくい

ステロイドの内服

骨の成長を妨げる

骨粗しょう症の予防には、適度な運動や食事療法も大切ですが、あくまで補助的な効果ですので、薬を飲むなどの適切な治療が必要です。まずはご自分の状態を調べ、必要に応じて正しい治療を受けて、骨折のない楽しい毎日を送れるようにしましょう。

マンモグラフィ(乳房X線撮影検査)

マンモグラフィ撮影とは、視診や触診でわからないような早期乳がんのサインである、微小石灰化を発見できる乳房専用のX線装置です。
マンモグラフィの基本的な撮影方法は、頭尾方向(CC)と内外射位方向(MLO)撮影です。乳腺の構造は個人差が大きいため、両側の乳房を必ず撮影し、左右の乳房を並べて表示して、比較しながら読影を行います。場合によっては追加撮影としてスポット撮影や拡大撮影、乳管造影撮影などを行うこともあります。
乳がんは早期発見で乳房を失わずに済みます。40代からは2年に1回はマンモグラフィ検査を受けましょう。

マンモグラフィでは、乳房を撮影板の上に置き、引き出し、広げて圧迫板で挟んで写真を撮ります。もともと、乳腺組織と腫瘍組織の写真上の濃淡差は、大きく変わらず、乳房は立体的で厚みがあるため、そのまま撮影すると乳腺や脂肪、血管などが重なってしまい、実際に腫瘍があっても写し出されないことがあります。乳腺を圧迫することにより、乳腺組織の重なりを減らし、腫瘤や石灰化を見やすくします。また動きによるボケも少なくなり、被ばくの減少にもつながります。たとえば、乳房の厚さを1cm薄くすると、被ばくは半分になります。圧迫して撮影することは、画質向上と被ばく線量低減の両面で大きな効果があり、通常のマンモグラフィでは必要不可欠な技術です。また、圧迫板は一定以上の圧力がかからない様になっており、担当技師が声掛けを行いながら、検査に必要な範囲を圧迫していきます。

マンモグラフィ撮影装置

マンモグラフィ撮影装置

当院は、日本乳がん検診制度管理中央機構 健診マンモグラフィ読影認定医2名が在籍しており、毎週土曜日に乳腺外来(予約制)をおこなっております。また、マンモグラフィ認定技師も在籍しております。

乳腺外来検査内容
■マンモグラフィ
■エコー検査
■視触診・結果説明

1回の受診で結果説明までを終了することができます。
お電話でのご予約を受け付けています。

予約係 電話 04(7123)5901(日・祝除く9時~16時)

CT検査

CTとは、Computed Temography(コンピューター断層撮影)の略で、X線を使用して身体を輪切りにした断面画像を作成し、通常のレントゲン写真では分からない体の内部の状態を検査する方法です。寝台に仰向けに寝た身体を、ガントリー(円筒型の機械)の中に移動していきます。
ガントリーの内部には、X線管球と検出器が向き合った形で入っており、体の周りを回りながら、X線を照射し、撮影していきます。身体を透過したX線の量(CT値)を解析すると、CT画像が出来上がります。画像は輪切りの画像で出てきますが、その画像を重ね合わせて、3次元の画像を作成することができます。

【内臓脂肪測定(CT)検査】
肥満は高血圧・高脂血症・糖尿病などを引き起こす原因になります。また、肥満の中でも内脂肪型肥満はそのリスクが高くとても危険です。早期の予防・対策を行うために、内臓脂肪の測定は極めて重要となっています。検査時間は約3分程度です。お腹周りが気になっている方、ご自分の内臓脂肪量が気になる方はお気軽に医師にご相談ください。

X線320列マルチスライスCT装置

X線320列マルチスライスCT装置

MRI検査

MRI(磁気共鳴イメージング)検査はX線を使用せず、強い磁場と電波を使用し体内の状態を断面像として描写する検査です。CT検査では骨などの硬い組織を検査対象としていましたが、MRI検査では逆に筋肉や脂肪などの柔らかい組織を対象としています。特に脳梗塞、卵巣・前立腺等の下腹部の病巣診断、脊髄、四肢、関節軟骨、椎間板ヘルニア、乳がんの診断、肝臓癌の種別診断、胆道、膵管のスクリーニング検査、眼窩や眼球内部の腫瘍診断に関して圧倒的な検査能力を持っています。検査時間は撮影部位によって異なりますが、10分から1時間程度です。

主な検査および特徴
・頭部パフュージョンやディフュージョンによる超急性期脳梗塞の描写
・腹部領域や全身のディフュージョンによる悪性腫瘍やリンパ節転移の描出
・整形領域の靭帯や軟部組織の描出
・早期アルツハイマー病診断(VSRAD)※50歳以上の物忘れが気になる方

MRI装置

MRI装置

MRIは、人体に対する影響はありませんが、強い磁石と電波を使用します。次のような方は検査を受けられない場合がありますので、事前にお知らせください。
・心臓ペースメーカーを入れている方
・動脈クリップや人工関節などの金属が体内にある方
・人口内耳、可動性義眼を入れている方
・妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方
・避妊リングを入れている方
・閉所恐怖症の方

また、検査室に入る際は、磁気を含むものや金属類はすべて取り外してください。
 (例)時計、眼鏡、ベルト、鍵、アクセサリー、補聴器、カイロ、金属を含む入れ墨など

X線透視検査

X線透視装置では、体を透過したX線をTVモニターで、リアルタイムに動画として見ることができます。
当院では2台の装置を有しており、内科外科領域では食道、胃、小腸、大腸などの消化管造影検査、内視鏡的逆行性胆道膵管造影、経皮経肝胆管ドレナージ、瘻孔造影、イレウス管挿入などをおこなっています。整形外科領域では、脊髄造影、関節造影、神経根造影、全脊椎撮影などの長尺撮影、骨折の整復、また、泌尿器科領域では尿路系造影検査、婦人科領域では、子宮卵管造影などを行っています。
 

【造影剤とは】
造影剤とは、人体組織とX線吸収の差を生じさせ、画像診断の際に画像にコントラストをつけたり、特定の組織を強調して描出するために患者さんに投与される医薬品です。検査の内容ごとに、使用される造影剤の種類や投与方法などが異なります。

X線透視装置

X線透視装置

血管造影検査

血管造影検査とはカテーテルという細い管を動脈や静脈に挿入し、造影剤を注入して撮影する検査です。腫瘍や血管の病気(狭窄や閉塞)の診断を行います。また、この技術を使用して腫瘍の栄養血管を閉塞したり、狭い血管を拡張させたりする治療をIVR(インターベンション)といいます。
 

【心臓カテーテル】
手首や肘や足の付け根の血管からカテーテルと呼ばれる細い管を入れ、心臓の冠動脈を造影して血管が狭窄や閉塞を起こしていないかを調べる検査のほか、左心室造影検査や、右心カテーテル検査などをあわせて心臓カテーテル検査といいます。心臓カテーテル検査は直接冠動脈を造影して狭窄血管部位を特定し、この部位の数や場所によって治療方法が決定されます。代表的な検査である経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、身体に大きな傷をつけることなく狭くなった冠動脈を拡げるために行う治療法です。カテーテルという細い管を入れ、冠動脈の狭くなったところまで進めて治療を行います。先端に風船のようなものがついた管(バルーンカテーテル)を冠動脈の狭くなった部分に挿入し、そこで風船を膨らませることにより血管を押し拡げ、ステントという小さな網目状の金属の筒を血管に置くことにより、狭くなった部分を筒が支えて血管の中が拡がった状態を保持します。
 

【腹部造影検査】
主に肝臓の腫瘍に対する検査、治療が行われます。肝臓腫瘍の治療を目的としたTAE(経カテーテル動脈塞栓術)、TAI(肝動脈内抗がん剤注入療法)と呼ばれる治療を実施します。
血流が豊富であるという原発性肝がんの特徴を利用して、がんに栄養や酸素を送っている動脈に抗がん剤と血管をつめる物質を注入して、がんを兵糧攻めにする治療法です。
 

 

放射線検査・被ばくに関するQ&A

放射線検査や被ばくについて解りやすいようにQuestion(質問)&Answer(答え)形式で掲載しています。

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