検査科
概要
検査科では、医師の依頼により病気の診断や治療の経過を見るために必要な検査を行っています。当検査科は生理機能検査と検体検査の2つの部門に分かれており、どちらも臨床検査技師の国家資格を持った専門職が検査を行っています。
検査内容のご紹介
生理機能検査部門
生体内の情報を得るために、検査機器を使って直接患者さんと接して行う検査です。「患者さん本位」という病院の基本理念にもとづいて、患者さんが安心して検査が受けられるよう心をこめた対話を交えて検査を進めることを心がけています。
実施している検査
循環器検査
検査項目 | 内容 |
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12誘導心電図 | 心疾患のスクリーニングに有用な検査です(不整脈・虚血性心疾患・心肥大など)。 心電図は心臓を動かしている電気の状態を見る検査ですので、機械から電気が流れてくることはありません。緊張などで力が入ると正確なデータが得られにくくなりますので、リラックスした状態で検査を受けてください。 |
24時間ホルター心電図 | 24時間の心電図波形を記録し、自覚症状の有無にかかわらず不整脈の種類や程度を調べることができます。また動悸・息切れ・胸痛などのある方に施行することで原因を調べることができます。防水機能が備わっているため、10分以内であればシャワーや入浴も可能です。 |
負荷心電図(マスター2階段テスト・エルゴメーター) | 不整脈や狭心症などが疑われる患者さんに運動負荷を行い、運動前後の状態を評価する検査です。 |
ABI/PWV検査(血圧脈波検査) | 四肢の血圧を同時に測定することで、動脈硬化を客観的に評価することのできる検査です。動脈硬化の危険因子である[高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満・喫煙]を多く有する人は、ぜひ検査をお勧めします |
呼吸機能検査
検査項目 | 内容 |
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呼吸機能検査 | 呼吸器の疾患について、肺の容量が減少した拘束性疾患なのか、空気が肺を出入りしにくい閉塞性疾患なのかを見分ける検査です。手術前にも検査を行うことがあります。 |
脳神経系検査
検査項目 | 内容 |
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神経伝導検査 | 手根管症候群や糖尿病性神経障害などの鑑別や程度を調べる検査です。末梢神経に電気刺激を加え神経の活動状況をみるため、多少の痛みを伴いますので患者さんにはご理解いただくようにお願いしています。痛みが強く我慢できないときには技師に伝えてください。 |
脳波 | 脳神経系細胞の活動電位を頭皮から記録する検査です。てんかん・代謝性脳症・脳炎による意識障害などに有用な検査です。頭皮にペーストというやや粘性のあるクリームで電極を取り付けて脳波を記録します。痛みを伴う検査ではありません。 |
聴覚検査
検査項目 | 内容 |
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聴力検査 | 左右の耳の聞こえの程度を調べる検査です。難聴・メニエル病・補聴器使用目的などに有用な検査です。 |
チンパノメトリー | 鼓膜の動きを見る検査です。中耳炎などに有用な検査です。 |
聴性脳幹反応(ABR) | 聴覚神経系を興奮させることにより得られる脳幹部での電位を、頭皮から記録する検査です。難聴や脳幹障害の診断に有用な検査です。 |
その他の検査
検査項目 | 内容 |
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睡眠時無呼吸検査 |
睡眠中の無呼吸の有無や重症度などを調べる検査です。
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24時間血圧測定検査(ABPM) | 定期的に24時間の血圧計測を行い、1日の血圧の動態を調べる検査です。診察時や家庭血圧が正常でも夜間や早朝時に高血圧になる場合や、投薬による血圧コントロールなどに有用な検査です。 |
ピロリ菌感染症呼気テスト | ピロリ菌感染の有無および治療効果の判定を簡単かつ正確に行える検査です。最初に呼気をとり、次に薬を水と一緒に飲んでもらい20分後に再度呼気をとります。特に苦痛はありません。 |
検体検査部門
主に血液や尿など患者さんから採取された検体を扱う検査です。オーダリングシステムを背景としたバーコード運用のもと、各種自動分析装置を用い検体の測定を行います。精度の高い検査結果を迅速に臨床側に提供できるよう心がけています。
実施している検査
検査項目 | 内容 |
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血液 | 血液中の赤血球や白血球、血小板の数を測定したり、種類や形態を調ベる検査です。 貧血などの病態把握や白血病などの血液疾患の診断などに用いられます。また血液が固まる能力などをみる凝固系の測定を行なっています。 |
生化学 | 肝機能(AST、ALT、γ-GTPなど)、腎機能(尿素、クレアチニンなど)、脂質検査(総コレステロール・HDLコレステロール・LDLコレステロ―ル・中性脂肪)、糖尿病検査(血糖・ヘモグロビンA1C)、電解質などの測定を行なっています。ヘモグロビンA1Cは酵素法で分析しています。 |
血清 | 肝炎ウイルス検査(HBs抗原・HCV抗体)や血液型、交差適合試験などの輸血関連検査を行なっています。 |
一般 | 主に尿を材料として、糖・タンパク・血液(潜血)などの測定や尿中の有形成分の鑑別などを行っています。 |
病理 | 患者さんから採取された臓器や組織を顕微鏡で見られるように標本を作成します。診断は病理医が行ないます。 |
受診予約
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祝日および休診日は除く
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