産婦人科

担当医当番表

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診療内容・診療時間
午前 婦人科
(9:00~)
高嶺   横田 横田 高嶺
産科
(9:00~)
横田   榎本 横田 高嶺 宇田川
午後 婦人科
(13:30~)
横田   榎本 宇田川 宇田川  
産科
(13:30~)
宇田川 産後1ヶ月健診
常勤医師
高嶺 横田 高嶺  
備考
休診・代診のお知らせ
詳細はこちらをご覧ください。

当科の概要

産科婦人科学は周産期医学、腫瘍学、生殖内分泌学、思春期・更年期・老年期医学などの専門分野に大別されます。

I. 産科の外来について

1. 妊娠の初診

まず外来を受診していただき出産に関するご相談と診察を行ないます。当院の診察券をお持ちの方は、お電話で診察予約もできますので、できるだけ下記予約センターでのご予約をお願いいたします(外来では予約患者さんが優先されますのでご了承ください)。

予約センター電話番号 04-7123-5901
ご予約受付時間 月曜日~土曜日の9:00~16:00(ただし、病院指定休診日及び祝日を除きます)

妊娠の初期に、妊娠週数を判断する(それにより予定日も決まります)ことは、のちのち早産や予定日を過ぎた場合などに大切となります。ふだん月経が順調な方で今月遅れたら、2~3週間頃までには受診されることをお勧めします。稀ですが異所性妊娠(以前は子宮外妊娠)を早めに見つける目的もあります。遅すぎると週数判断がわかりにくくなるほか、採血検査やがん検診で異常があった場合の対処が難しくなります。現在それらの検査は8週~9週ごろに行なっています。

2. 当院で里帰り出産をご希望の場合

  • 原則としましては、ご都合の良いときに一度受診していただき、分娩予約となります。できれば健診に通院しているお医者さんから紹介状と検査結果などをもらい、ご持参ください。できるだけ上記のように診察予約をお願いいたします。
    (なお特殊な妊娠や状況によっては、お断りせざるを得ないことがあります)
  • 通常は、妊娠34週ごろまでに里帰りし、当院でその後の妊婦健診を受けるようにしてください。紹介状、検査結果のほか、母子手帳、診察券、保険証、入院予約金(15万円)をご用意ください。
  • 里帰りの方は34週前後で出産準備クラスを行なっています。事前に外来にて参加申し込みをしてください。
  • なお、反対に、里帰りして他院で出産される予定の方の健診もいたします。

いずれの場合も、「妊娠経過は予定の通りに進むとは限らない」という認識が重要です。特に里帰り出産では非常時の受診や入院についても心構え、備えが必要です。

3. 外来での妊婦健診(妊婦健康診査)

  • 妊娠4カ月以降(12週以降)の健診(妊婦健康診査)では、あらかじめ尿検査をしていただきます(細かくは受診時にご説明いたします)。健診では尿検査のほか、問診血圧体重、超音波検査を行ないます。おおむね千葉県内の助成券基準と同じですが、超音波検査など一部異なるところがあります。

4. 助産師によるお話、指導

健診のときに、出産の準備、出産前の乳腺、乳首の手入れなど、必要に応じて個別にお話、指導をしています。

  • 着帯の指導
    腹部の安定、冬期の保温(真夏には不要という考えもあります)、心理的な自覚などの効果があると言われています。病院では戌の日とは限らず、ご希望あれば持参していただき指導いたします。
  • さかご体操
    医学的効果は定かではありませんが、ご希望あれば指導いたします。

5. 出産準備クラス、病棟見学

月に2回(第2土曜午後、第4土曜午後)に行なっています。内容はどちらも同じです。
原則としては30週頃としています。ご主人も参加できます。

6. 前回帝王切開や骨盤位、双胎などの分娩についての当科の考え方

これらは、実際には無事に済むことも多いのですが、時に母児にとって生命や後遺症など大きな影響を与えることがあるものです。できれば経腟分娩が望ましいのはもちろんですが、予測がつかずに突然の変化が起こる場合があります。当科では、原則として38週頃の帝王切開としていますので、ご了承ください。

7. 無痛分娩

いくつかのデメリットやリスクを考え、通常は行なっておりません。

II. 出産で入院してからのこと

1. お部屋

原則としては個室をご利用いただきます。それぞれにシャワートイレ設備を備えています。
LDR室がひとつあり、labor陣痛delivery分娩recovery回復を1室で行なうことができ、出産時に数名のご家族が立ち合うことができます(正常経過が予想される場合のみ)。出産時のみのご利用、また浴室やミニキッチンを備えた大きな個室として退院時までのご利用もできます(ほかの妊婦さんとの調整を要する場合があります。ご希望の方はご相談ください)。

<LDR室内及び浴室、ミニキッチンの様子>

LDR室

LDR室

浴室

浴室

ミニキッチン

ミニキッチン

2. ご家族の出産立会い

経過が正常であれば、ご希望によりご主人の分娩立合いは可能です。(位置は頭部右側に限らせていただきます。特殊経過となった場合や、産後の処置時にはご退室いただきます。また分娩や出生は危険、緊張を伴う医療対象ですので、分娩室内での撮影行動は原則ご遠慮ください。)
LDR室の場合は、数名のかたの立ち会いが可能です。こちらの場合も、特殊経過、産後の処置時にはご遠慮いただきます。

なお、分娩時の医師や助産師の指名はできませんのでご了承ください。

3. 産後

  • 原則として赤ちゃんとは個室で母児同室ですが、お産の直後でお疲れの場合や一休みしたい場合など、ご希望によりこちらでお預かりいたします。
  • 栄養や母児関係などの点から、原則として母乳をお勧めしています。
  • カンガルーケア(本来は低出生体重児に対するもの)やうつぶせ保育についてはメリットデメリットがあり、慎重に考慮しています。
  • 原則として、新生児の聴覚スクリーニングを行なっています。

4. ご面会について

感染防止や、休養、静かさを守るため、小さいお子さん(特にご家族以外)や風邪の方などのご面会は、できるだけお控えください。

5. 出産の費用

当院での出産の費用は、産科医療補償制度を含み通常で約50万円です(お産の時間帯や入院日数などで変動があります)。通常、そのうち42万円は出産育児一時金直接支払制度(下記参照)から支払われます。予納金は15万円お預かりしますが、退院の時に払い戻しなど精算をいたします。
帝王切開では一部保険診療となり、上記を少し超える程度になります。
千葉県以外の助成券は直接には扱っておりません。それぞれの発行市町村で払戻し精算の制度などご確認ください。

6. ご参考

一般に、分娩の費用やシステムは以前と比較していくつか変化しています。これらは、出産するときの負担を少なくしようという国の方針、政策などに基づいています。

  1. 母子手帳についている健診一部助成券は、かつては妊娠中に2枚のみでしたが、今は14枚と増えてほぼ毎回となり、負担が少なくなりました。
  2. 出産育児一時金は、404,000円に増額されました。
  3. 出産育児一時金は直接支払制度になり、健康保険から医療施設に直接支払われます。それにより費用の準備が容易になっています。
  4. 産科医療補償制度は平成21年1月から始まりました。お産の現場で予期せぬ出来事が起こり重度脳性まひとなった赤ちゃんとご家族に対して、一定の条件に当てはまればのちに補償金が支払われる制度です。それに備えて実質上、国から保険料が出されています(実際には上記一時金と合わせて計42万円が動いています)。

7. 出産について、おわりに

お産は一般には大変おめでたいことですが、危険を含むものです。以前に比べて母児の死亡率などは大幅に低下しましたが、決してお産本来の危険性が少なくなったわけではありません。すべて医療はどんなに努力しても完全ではありえませんが、とくにお産はさまざまな危険のワキを通っていくものであり、思いがけない事態になることもあります。かつて一時期、そのあたりを誤解した一部マスコミなどがお産を安易に考える風潮をもたらし、産科に対する安易な批判、訴訟、刑事事件化、ひいては現在の産科医療危機をもたらす一要因ともなりました。
当院ではそれらのこともふまえつつ、素晴らしい幸せなお産を目指して皆で努力しています。是非おいでください。

III. 退院後について

1. 母乳外来

退院後の母乳、乳腺、乳首のようすについて、外来で相談、指導をしていますので、ご利用ください。
時間を要する場合がありますので、必ず事前のご連絡、予約をお願いいたします。

2. 産後ケア入院(おおむね産後3カ月頃まで)

退院してから、育児の疲れなどに対してひとやすみ入院をすることができます。ただ残念ながら医学的な理由により、出産直後のように赤ちゃんをこちらに預かることはできず、母児同室のかたちとなります(または赤ちゃんは自宅など)。
保険診療になりませんので、1日(日付ごと)16,000 円となります。

IV. 婦人科について

対象となる疾患・症状

子宮 子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頚がん、子宮体がんなど
卵巣 卵巣嚢腫などの良性腫瘍、卵巣がんなど
卵管・腟・外陰部 感染症など
月経関連疾患 月経痛、月経不順、無月経など
その他 不妊症、更年期障害など

子宮筋腫や卵巣の良性腫瘍に対しては、症状の程度、腫瘍の大きさによって、軽い場合には経過観察も可能です。しかし、症状が強い場合、腫瘍が大きい場合は手術を行ないます。患者さんの希望、症状、病態を考慮し、術式を選択しています。手術を希望されない患者さんには、薬物療法を行なうこともあります。悪性腫瘍や疑われるものに対しては、原則として他施設に紹介としています(ゼロ期を除く)。

卵管、腟、外陰部には細菌や真菌による感染症や年齢などによって痛みや痒みを生じることがあります。それぞれ別の治療薬を使用します。内服薬、腟錠、軟膏などを症状に応じて使用し治療します。

月経痛が強い場合には子宮内膜症と診断される場合もあります。本症には近年、複数のくすりが開発され、改善することが可能になってきました。また子宮内にホルモン付加IUD(「Intrauterine device」子宮内器具)を入れておく方法も行われています。

不妊症の診療ではホルモン検査、精液検査、子宮卵管造影検査などの検査が可能です。高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群の不妊患者さんも治療しています。(ただ近年は体外受精なども一般的となっており、不妊治療は専門領域として産婦人科から独立する傾向があります。)

中高年女性の診療では、薬剤によって、更年期障害、骨粗鬆症などの予防と治療を行なっております。一人一人の症状により、漢方薬、ホルモン補充療法(HRT)などを用いた治療も行なっています。骨粗鬆症診療では、定期的に骨密度測定や骨代謝マー力一の測定を行ない、HRT、ビスフォスフォネート製剤(骨吸収抑制剤)、SERM(選択的エストロゲン受容体調整薬)などによる治療を行なっています。HRTを好まない患者さんにはホルモン療法以外の薬物療法および漢方療法も行なっています。

月経関連疾患(原発性無月経、続発性無月経、体重減少性無月経、希発月経、頻発月経、月経不順、月経前緊張症、月経困難症など)や思春期疾患も適切に診断し、治療を行なっています。

子宮頸がんの原因がウイルスであることが解明されてきました。ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)に感染した女性の一部の人々が子宮頸がんになります。当科ではがん検査のほか、結果によっては原因ウイルスの検査も行ないます。(健康保険では制約があります)またご希望の方には、子宮頸がん予防ワクチンの接種も行ないます。

V. ブライダルチェック

ブライダルチェックとは、今後結婚するつもりの人にお勧めの、妊娠や出産に関係する病気をあらかじめ調べておく健康診断です。子宮がんや子宮筋腫、卵巣腫瘍など子宮や卵巣の異常は自覚症状がないことも多く、妊娠して初めて見つかり妊娠生活や分娩に大きな影響が出ている方もめずらしくはありません。またエイズやクラミジアなど性交渉が原因で感染する病気(STI)は、自覚症状がないことも多いことから知らない間に感染したり大事な人に感染させてしまう危険や、放置することで妊娠しにくくなったり、赤ちゃんに感染してしまう可能性もあります。

以下に、内診台で行なう検査、採血でわかる検査、それ以外の方法で行なう検査に分けて説明いたします。

1. 内診台で行なう検査

  1. 内診+超音波検査
    子宮の異常(子宮筋腫、子宮奇形など)や卵巣の異常(卵巣腫瘍や多嚢胞性卵巣症候群など)、子宮内膜症、腟(ちつ)や外子宮口(子宮の入り口)の異常をチェックします。
    これらの病気は不妊の原因にもなるばかりでなく、妊娠できても妊娠中のトラブルの原因にもなりうるもので、妊娠前に診断・治療しておきたいケースも多々あります。
  2. 子宮頚がん検査
    子宮の入り口から細胞を採取し、顕微鏡で確認します。結果が出るのに1週間余りかかります。異常が見つかった場合、精密検査が必要になります。
  3. クラミジア、淋菌検査
    子宮の入り口の分泌物を採取して調べます。もし見つかった場合は治療が必要です。
  4. HPV(ヒトパピローマウイルス)検査
    がん検診と同時に行なうことができる検査で、今後子宮頚がんになりやすいかどうかがわかる検査です。

2. 採血による検査

  1. 感染症の検査
    B型肝炎、C型肝炎、風疹、HIV(エイズ)、梅毒、クラミジア抗体などを調べます。ちなみに採血によるクラミジア検査は、すでにかかったことがあるかどうかが調べられます。
  2. 一般的な検査
    血算、生化学、血糖の検査を行ないます。これにより、貧血や肝臓、腎臓の異常、糖尿病の疑いなどが調べられます。また血液型を確認したい方も調べることができます。
  3. ホルモンの基本な検査
    不妊や更年期のときに行なうような、基本的な女性ホルモンなどの検査を行ないます。
  4. ご希望の方には、さらに下記検査も可能です。

  5. 甲状腺機能
    女性に多く、無自覚の方もおられます。健康にも影響があるほか、不妊や早産にかかわることがあります。異常がわかった場合は専門外来に紹介いたします。
  6. AMH(抗ミューラー管ホルモン検査)
    卵巣の中に残っている卵子の数の目安になります。一般に年齢とともに低下しますが、個人差が大きく、同じ年齢であってもこの値によっては妊娠できる可能性に大きな差が出る可能性があります。
  7. CA125(腫瘍マーカーの一種類)
    卵巣がんや、子宮内膜症の時に増加することがあります。数値が高い場合には精密検査が必要となります。

3. それ以外の方法による検査

  1. 腹部超音波検査
    たとえば性交渉の経験がない方などは、子宮や卵巣の状態をおなかからでもみることはできます。ただし、経腟超音波の方が詳しくわかる場合が多いので、可能であれば経腟超音波をお勧めします。
  2. 咽頭のクラミジア・淋菌検査
    オーラルセックス(口を使って愛し合う行為)をした場合に、これらの菌がのどに残ることがあります。のどの感染を調べ、陽性の場合は治療を行ないます。

4. 診療内容・費用の例

保険診断ですので、自費での診療となります。ただし異常が見つかった場合の治療は保険診療が可能です。

(税込み)

A-1コース 子宮や卵巣の状態を知っておきたい方へ
内診、超音波検査、子宮頚がん検診
9,500円
A-3コース A-1以外に一般的な健康診断も行なっておきたい方へ
A-1に加えて、HPV検査、生化学、血算、尿検査など健康診断の項目
24,000円
B-1コース 婦人科の感染症が気になる方へ
梅毒検査、HIV(エイズ)検査,クラミジア検査、淋菌検査
9,000円
B-3コース 他の感染症も気になる方へ
B-1に加えて、B型肝炎、C型肝炎、風疹、咽頭検査、クラミジア抗体
17,000円
Cコース 内診を行わず血液検査だけを希望する方へ
血算、血液型、生化学、血糖、梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎、風疹、クラミジ ア抗体
16,000円

VI. 診療実績

2017年(1月~12月)の概略は下記の通りです。

入院総数 425
手術総数 160(帝王切開含む)
分娩総数 250(うち帝王切開 42 (帝切率 17%))

医師紹介

  • 産婦人科・小児科センター長宇田川 秀雄(うだがわ ひでお)

    専門分野:産婦人科一般
    東京医科歯科大学1974年卒業、医学博士

    資格:
    日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医
    所属学会:
    日本産科婦人科学会、日本女性医学学会 など
  • 産婦人科医長高嶺 智子(たかみね さとこ)

    専門分野:産婦人科一般
    山形大学2002年卒業

    資格:
    日本産科婦人科学会専門医、母体保護法認定医
    所属学会:
    日本産科婦人科学会、日本周産期・新生児医学会、日本女性医学学会
  • 産婦人科医師横田 真由美(よこた まゆみ)

    専門分野:産婦人科
    筑波大学2008年卒業

    資格:
    日本産科婦人科学会専門医、日本周産期新生児医学会専門医(母体・胎児)
    所属学会:
    日本産科婦人科学会、日本周産期・新生児医学会、日本人類遺伝学会
  • 産婦人科医師(非常勤)榎本 英夫(えのもと ひでお)

     

  • 産婦人科医師(非常勤)羅 ことい(つらね ことい)

     

お問い合わせ電話
04-7123-5911
メールでのお問い合わせ
受診予約電話
04-7123-5901
[受付]月~土曜日 9:00~16:00(祝日および病院休診日は除きます)
※当日のご予約は小児科のみ可。

©アーティスト:長谷川仁

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